本格的な職探しスタート
主治医からの提案として
・コールセンターは絶対NG!
・販売業NG!
・飲食店NG!
・軽作業ならいいかも
・電車にのって通勤するのNG
・事務が理想
・できれば自宅近く、多少遠方だとしても車で行ける範囲で
と今思えばあまりにも過保護な提案でした…。
コールセンターは言わずもがな、理由は私にも分かります。
販売、飲食業NGなのは所謂「売上」「成績」「お客様からのご意見をうけた場合」を考えて
主治医が判断したものです。
体を全く動かしていなかったので体動かすにも軽作業は良いんじゃないか?
電車通勤もってのほか!笑 理由は分かりますがね…。
そういう理由で勤務先は自宅近く、もしくは車で行ける範囲でという指示なのでしょう。
でも地元になると本当に求人が少ないんですよね。っていうかない。
何をそんなに私は焦って職探しをしていたんだろう、と今は笑えます。
主治医からは「休め」と言われているのに、毎週水曜は体調や生活リズムの話以上に
「仕事が」「仕事が」とそればかりでした。
ワーカーホリック気味なんですよね、私。働いていないと自分の価値が消える、みたいな…。
でも別に全然能力高くないんです。むしろ低い。
履歴書に堂々と書ける資格も持ってないですし、PCスキル皆無。
少し自信あるのは接客と電話応対。
でも今はそれを制限されているし、正直できる自信はありませんでした。
元々登録していた派遣会社も考えたのですが、先方に直雇用になったのもあるし相談しにくかったんです。
あと、そこの派遣会社主に大手の一般事務とか営業とかそういう所の取扱が多数なので、依頼が来ないだろうな〜と考えていたのも事実。
そんなこんなしてたら半年が経過しました。
特に父からの「まだ働かないのかお前は」というニュアンスの言葉にビクビクしていた頃です。
外出ができるようになりました。散歩とかハローワーク、病院以外で。
薬の量が劇的に減ったわけではないのですが、友達と会ったり普通電車だけど乗れるようにもなりました。
求人雑誌で「シフト制の一般事務」を見つけたのです。
場所は遠く通勤は電車一択。でも主治医の理想とする仕事で、しかもシフト制!
「ここに応募したいんです」と主治医に相談し「まぁいいんじゃないか」と。
その代わり、通勤ラッシュ時間は避けて出勤できるよう伝えなさいというようなことを言われ、
即応募。
すぐに面接の日取りが決まり確かその週の内には面接に行ったと思います。
そして採用!
前職の退職から丸半年経過していました。
めでたく診断がついたので
上司に報告しましてね。
最終的には診断もついて安心したのも事実でした。
対処方法が分かりますし。1日あたりの薬の服用量には驚きがありましたけど…。
私はうつ病で、パニック障害、朝早くに目が覚めてそのまま眠れないのは睡眠障害だからなのか
と分かっただけで丸儲け、みたいな笑
上司も理解ある方でしたので、退職ではなく一旦1ヶ月とか2ヶ月とか休職してそこから復職でも
問題ないし、待つよ?とは提案して下さったのですが。
電話も取らず他リーダーやSVの雑務を手伝う日々というのは中々…。そこまで神経逞しくありませんでしたね。
結局コールセンターは2年弱で退職となりました。
個人的にはすぐにでも仕事したかったのですが、先生に「それはやめてくれ」と言われ断念。
初めて失業保険の受給を経験しました。
ハローワークってもっと殺伐とした雰囲気かと思ってましたけど、そうでもないんだな?
なんて意外に感じ、でも次第に「通常の」「一般的な」人達の窓口で相談をすることが苦痛に感じてしまって、最後の方は1階の隅っこのくらーい雰囲気の何らかの障害を抱えている人達の窓口に行くことになりましたが…。
まぁしかし条件が厳しかったです。どこの求人も。
それは私にとって厳しいものでした。
実務経験の有無以前にそもそもの出勤曜日が月〜金の週5が当たり前。私の場合病院が精神科専門の病院でして、入院患者さんもいらっしゃいます。
主治医も担当している入院患者さんがいらっしゃるので、外来診察されるのが水曜日だけだったのです。なので水曜の休みが絶対条件でした。
そうなるとサービス業もしくは介護職…。
結局の所仕事を選んでいたんですよね。
パニックをこじらせましてね
引き続きかかりつけの内科医に不定期に通ってました。
更に半年程経過した頃、色々職場でも手を尽くして下さっていたのですが、
一向に電話が怖く、そもそものコールセンターのスタッフとしての仕事ができていない状況。
何がそんなに怖かったのか…?
今考えると、例のリーダーに応対を聴かれるのではないか?
取るコールが連続して怒鳴り声から始まったらどうしよう…。
多分そんな所なのかな?と考えられるのですが、当時は「仕事しなきゃ」「電話取らないと」と
焦ってばかり。
いざ取ろうとマイクを装着すると動悸、めまいが起こる。
仕事ができない、仕事をしない=価値なし
と決めつけて毎日自分の諸々に対して情けなく感じていました。
そんなこじらせていた頃、薬を処方してもらおうと病院に行った際先生に
「多分これ以上ここに通院して貰ってても改善が難しいと思われるので、精神科か心療内科に行った方がいい」
というようなことを言われまして…。
病院って相性とか評判とか気になるんですが、私の周りで精神科とか心療内科に知識がある友人・知り合いが思いつかず、まず病院探しから始まりました。
大学病院も地域にはありますが、とにかく患者が多く待ち時間が半端ないんじゃないか?
個人病院…それこそ不安。
総合病院…大学病院然り。
どうしよーーーーーー‼︎
と、そんな時に前職の後輩を思い出して「そういう科に通院してなかったっけ?」と相談。
自分の状況も含めて話すと当たり。
しかも初診一緒に着いてきてくれるということで、すぐにお願いをしました。
自宅とは真逆の場所でしたがやっぱり自分の知り合いもそこに通ってるとなると、もう全然関係なかったですね。
精神科専門の医院・病院って何だか勝手なイメージだけど、薄暗い静かな所を考えていただけに綺麗で開放感があって、看護師さんたちが笑顔っていう病院に驚いたのを覚えています。
ソーシャルワーカーさんも丁寧にヒアリングをして頂いて、優しく、不快に感じない程度に掘り下げて聞いて下さる対応とか。
で、しばらく待ち先生の診察。
これまでの経緯も踏まえた上で「うつ病である可能性が高い」と言われました。
パニック障害であることもまぁ間違いないだろう、と…。
できる限りすぐに休職、もしくは退職をした方がいい状況なので職場に相談をして下さい。
必要なら診断書も書きます。
我が事ながら「はぁ」「そうですか」と、現実味がない感じ。
人生で初めて診断がつく病を抱えてしまったのでした…。
始まりはパニックから
遡ること6年前。
当時所謂コールセンターに就業し、派遣社員から直雇用になった頃でした。
私が在籍していたセンターは総勢50名いかない程度の人数で電話を取っていました。
年中無休の朝から夜8時までのセンターなので、4班に分かれてのシフト制。
仕事内容も個人的には好きでしたし、私のような平スタッフ間の仲も良かったのです。
ただ50名もいれば苦手な方だって少なからずいました。
その中の1人が班のリーダー(と呼ばれる正社員)です。
スタッフに対する好き嫌いが分かりやすい方でした。自分が好きな、自分が育てた特定のスタッフに対しては「分からないことない?」「難しそうなら代わろうか?」「この前話してたらお菓子あったから買ってきた!」といい意味で世話焼きな方でした。
その逆は…基本関わりたがらない、なのにミスには敏感で耳ざとい。私に対しては後者でした。
私自身そのリーダーが苦手でしたので、色々出ていたのでしょう。表情とか視線とか…。
私たちの班(の中でも更に一部)が遅番だった日。
割とギリギリまでコールが入っており、終話しては「大変お待たせ致しました」とすぐに取る繰り返し。私は比較的捌ける内容が多かったので、次から次に取っていました。
5件ぐらい連続して取ったのですが、内4件は最初から怒鳴り声でしたね…。結構心が折れるものです。
リーダーも一緒に電話を取って下さっていたのですが、しっかり私の応対は聴こえていたのでしょう。
その日全てのコールを取り終わったあとに「あの応対はどうかと思う」「申し訳ないという気持ちが伝わらなかった」等怒涛のダメ出し。
折れていた心が更にくしゃっと潰れるような、そんな感じでした。
翌日出勤。
でも様子が変…とは何となく思っていて。
職場の最寄駅がどんどん近づいてくるにつれ呼吸が浅くなったり、手先が震えたり。
エントランスを潜る時は泣きそうな、そんな状態でした。
ロッカー室に入り、デスクに持っていける物と貴重品を分けてロッカーの鍵を閉め
ロッカー室から出ようとした時にはもう号泣。
デスクに行くことが耐えられない程恐怖でした。そこから過呼吸。会社のルールで救急車を呼ばないといけなかったらしく、気が付いたら救急隊の方に囲まれそのまま病院へ。
過呼吸は高校生の頃何度か体験しているので、「救急車⁉︎そこまでしなくていい‼︎」と驚いていた記憶があります。笑
その日から1週間お休みを頂くことになりまして、休み明けの出勤。その日リーダーは休みで不在でしたが、デスクに座ると震えが起こり泣き出してしまう始末。電話を取ることができませんでした。
出勤時に動悸、震え、冷や汗、その内乗らなきゃいけない電車を目にすると駅のホームで泣く。
そんな日が半月程続いたでしょうか。さすがに上司から病院に行くことを勧められ、自宅近くの主に漢方を処方してくれるかかりつけの内科に行きまして。
軽い物だったら安定剤のような薬も処方して貰える医院だったのでそこに。
勿論先生は精神科医でも心療内科医でもないので、「断定はできないが」という前提で(その当時の言い方として)パニック障害だろう、と。
放っておくと悪化してうつ病までいくこともあるので、無理はしない方がいい。
仕事内容も見直してもらった方がいい。可能であればリーダーと離れるように相談してみては?
とアドバイスを頂きました。
日々何とかして職場に行き、1本でも電話を取ればそこから復活する!という根拠のない解決策しか考えていなかったため、そういう無理をしないとか仕事を見直すというのを全く考え付かなかったのを覚えています。
そこから現在に至る通院、投薬治療がスタートしました。